シマダクリエイティブのご紹介

ブログ_0109
藤澤

さらに、あの頃は?

ふりカエル


さらに、あの頃は?

その3

シマダクリエイティブに入社し、しばらく経験を積むと色々なものを制作するようになってきました。市や県のイベントもののフライヤーやポスター、食品、雑貨のチラシやDM、パンフレット等々…陶器の展覧会DMだと焼き物の質感をイメージして制作したり、温泉宿のチラシだと様々な景色や四季をイメージしてみたり、食品関係は美味そうだなぁと意気込んでみたり、そんな具合でどれも自分なりに世界観を膨らませてつくるのが好きでした。

そんな時、今度はレディースユニフォームのカタログを担当でやってみようという話になり、「れでぃぃすゆにふぉおむ?」と頭が真っ白になりました。
まず、何ですかそれは?から始まり、女性用の仕事服を取り扱ったカタログだと理解したものの、見せてもらったカタログは、キレイなモデルさんが色々な服でファッション雑誌のように掲載されているもので、これを自分が一からつくるのか?ととても困惑してしまいました。女性のファッション、アパレルと言われてもまったくイメージができないからです。
どんなメーカー様なのか、メーカー様がどんな商品を扱っているか、それがどんなものなのか、いつも通り、考える前の情報収集をやっても、そもそも業界のことだけでなく、レディースファッションがわからない!

見かねた上司は、あるアドバイスをくれました。それはやはり、「知らないことは、知ろう」ということでした。
「本屋に行ってみろ。ファッション雑誌がいっぱいあるぞ。」「百貨店や色々なお店に行ってみろ、コスメや化粧品、雑貨などいくらでもパンフレットがあるぞ。」とにかく、どうすれば良いかもわからないので、お店をまわりました。普段行っているお店ですが、女の人をターゲットにしたフロアをウロウロしまして…ちょっと周りの視線が気になり急いで回収したのですが、服やバッグ、靴のパンフが沢山ゲットできました。
本屋にも行きました。いつもは音楽雑誌コーナー、雑貨・趣味コーナーぐらいしか回っていなかったのですが、初めて「女性ファッション雑誌コーナー」へ立ち入りました。1回目は一瞬立ち止まって、さらっと見て帰り、2回目3回目になると、ちょっとパラパラっと立ち読み、そこからは20代、40代、50代と雑誌ごとのターゲットの年齢層を把握し、片っ端からチェック!最終的に、毎月トレンドがかわるので月に4〜5冊購読するようになりました。

雑誌のモデル写真を参考に撮影ラフをつくったり、コーディネート特集を参考に企画ページをつくったり、誌面のデザインを見ながら、今の女の人が普段どういうものを目にしているのか研究したり、トレンドカラーを取り入れてつくったり。
モデルの名前と事務所を覚えて出演モデルの提案をしてみたり、イイと思うページはファイリングして資料にしたり、服や柄の名称を覚えたり…
これをずーっと繰り返し制作してきて、ある日ふと振り返ると「本屋の自分、ぜったい変態じゃん!」「やだ、なにあの人…とか思われてるじゃん!」と恥ずかしくなってきたのですが、無我夢中でやってきたもので、次に本屋に行っても自然とファッション雑誌コーナーへと足が向かい、当たり前のように表紙のキャッチコピーをチェックして、ペラペラめくって最近は付録も立派になったなぁとか言っていました。

恥ずかしさがあったり、周りの目が気になったり、変な人だとか思われるかもしれませんが、こうすることで良いものやお客様から喜ばれるものがつくれるのなら、なんと思われてもイイのです。いやいやそもそも変態ではないのです。

日下

そして、あの頃は?

ふりカエルふりかえる_2


その2

シマダクリエイティブに入社してすぐに、自分はとんでもない勘違いをしていたことに気付かされました。
「グラフィックデザインをやる」ということは、「自分の好きな絵がたくさん描けること」だと思っていたからです。
まず、Macが触れない、使えない……。基本操作を教えていただきながらポジフィルムをスキャンしてひたすらキリヌキ作業をする。(当時はカメラマンから画像データではなくフィルムが送られてくる時代でした。)これをしばらくの間続けました。
先輩上司が広告やカタログをつくっているのを見て驚きました。ちょっとしたイラストが載っている誌面を見せてもらいながら「このイラストだけで何十万円になるわけじゃない、演出の一部の部品であって、自分たちがつくっているのは広告誌面全体。それを考えてつくっている。」「誰かが誰かに伝える、メーカーさんが商売をする、その方法をつくっている」と、衝撃を受けました。なんてすばらしいことだと感動しました。

それから、チラシなどの広告制作にほんの少し携わり、刷り上がりをもらって、これは「自分の作品だ」と大事にファイリングしていました。先輩上司と話をしている中で、またもや自分の考えがズレていると思う話がありました。「自分たちは芸術家ではない、自己満足で自分の作品をつくっているんじゃないんだ。」「芸術家気どりで一生懸命芸術作品をつくっても、きっとそれは良いものではない。」


自分が良かれと思っていたことが、まったく見当違いだったことを、すごく反省をして
文字色「誰かと誰かを繋ぐものづくり」を心に刻みました。

「グラフィックデザインの根本的な考え」を学んでからは、自分の中で完結しないこと、独りよがりにならないこと、お客様のお話やご依頼内容をよく聞くこと、そして、わからないことはそのままにしないことなど、仕事に対する取り組み方も変わっていったように思います。

しばらく経ち、回り回ってパッケージのデザインも制作するようになりました。とにかく苦手で、あんなに逃げていたパッケージデザインです。
ブランドのネーミングを考えロゴをつくり、イラストメインのグラフィックにしました。何案もつくり先方の社長へ何度も提案し、ようやく完成したデザインはとても気に入っていただき、売り上げも絶好調だとの声を聞いた時は、「これがデザインだ」と自信になりました。
実際の売り場に陳列されているのを見て、自分が苦手だと思ってきたパッケージデザインで人に喜んでいただくという出来事が、入社時からの勘違いやズレた考えを塗りかえられたと実感し、これから自分が歩んでいく道なのだと感じました。
その頃から、パッケージだけではなく色々なグラフィックデザインの制作で、必ずプランの時点から「誰かと誰かを繋ぐものづくり」「メーカー様のこと」「エンドユーザー様のこと」を想い、創造するように心がけています。仕事がうまくいかない時は、このあたりまえの心がけを忘れてしまっているからだと考えるようになりました。
                                        
つづく

日下
プロフィール

シマダクリエイティブ

Author:シマダクリエイティブ
岡山県岡山市に拠点を置くデザイン制作会社です。
各業種のポスター、カタログ、パンフレット、折込チラシ、パッケージ等の販促ツールの企画・デザイン制作を行なっています。
→WEBサイトはこちら

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